SNS運用はなぜ企業に必要なのか、SNS運用で企業はどう変化するのか。導入企業様からの声を伝える「マチオコシメディア」のトップバッターにGUILD INC.本郷紘一社長にお越しいただきました。弊社サービスを契約くださった経緯、導入後の変化、美容業界とSNSは今後どのように関わっていくのかなど、お話を伺います。
【プロフィール】
株式会社 GUILD INC. 代表取締役
高校生の頃に掲げた25歳で独立するという夢を仲間と共に果たし、現在42歳。
現在は県内に美容室を6店舗、他事業と合わせて14事業を展開。
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|会ってみたいと思える営業だった
ー 早速ですが、本郷社長がご契約に至った狙いとか目的みたいなところを聞かせてください。
GUILD INC.本郷社長(以下、本郷):普段、美容室に出勤するとたくさんの営業電話がかかってくるんですよ。
髪を切っている最中にかかってくるとスタッフが出たりつないだりしてくれるんですが、空き時間だったのか、たまたま電話がつながったんです。普通だったら99.9%断るんですよ。
でも、話を聞いてみたらもっと聞いてみたいなと。
営業のトークがよかったというか、他の営業さんが使うような言葉をあまり使ってこないながらに、会ってみたくなる感じだったんですよ。それで興味を持ちました。
ーー ありがとうございます。それまではSNSに取り組まれていなかったのでしょうか?
本郷:やってましたよ。うちに所属している美容師の子たちは、仙台の美容室の中ではかなり発信力のある方ではありました。
ーー そうですよね。その中で、なぜ弊社に発注しようと思ったのか 、背景を聞かせていただきたいです。
本郷:三浦社長に初めて会った時にプレゼンをしてもらったんですが、そのプレゼンがまず面白かったんです。
若いっていうのもあるし。僕も若くして起業しているから、若くして起業した三浦社長に興味が湧いたというのがあります。
若い三浦社長の「勢い」と一緒に仕事してみたいという気持ちと、うちとしては発信できている体ではありましたが、それとは違った発信の内容を得意としているのかなと思ったんです。
それを自分たちでやろうとすると、美容師のブランディングなどに乖離が生まれるなと思ったんです。
ーー そうなんですね!
本郷:外部の会社さんに入ってもらって代行撮影して編集してもらうことによって、これまで発信できなかったような別の側面からの発信ができるのではないかと感じたのが、一番大きいかもしれないです。
|代行してもらったリールで新しい客層の獲得ができた
ーー 実際に3カ月くらい運用代行をさせていただいているんですが、店舗内やお客様、スタッフ間での変化を感じることはありますか?
本郷:ありますね。 美容師たちって結構職人だから。最初の撮影の時にみんながどういうモチベーションで挑むのだろうというのがあって。「美容師あるある」のようなネタ的な要素の撮影もあったので、ちゃんとやるかな?という不安があったんです。
でも、なぜこれが必要なのかを撮影の前にセミナーを開いていただいて、自分たちのためにもつながるという導線を引いてもらえたので、思ったよりも美容師もノリノリで撮影しているなっていう手ごたえがありました。楽しそうだったんですよ!
ーー ありがとうございます、非常に嬉しいです!
本郷:それまでうちのサロンのリールは、お客様をメインに出していて自分たちは出てなかったんですよ。
お客様のヘアスタイルがこういう感じに「ビフォー・アフター」しました、みたいな感じの動画だったのですが、再生数が1000〜2000くらいのアベレージだったんです。
それが、撮影してもらった自分たちメインのリールに切り替えたら初速で再生数が1万回ほどいって、2万〜3万回るようになっているんです。これまでの10倍ぐらいの人に認知されて、その中の80%〜90%ぐらいが初めてうちのサロンを知ったという人たちでした。
新しい客層の獲得にもなったし、今までうちのサロンのインスタを見てくれていた人から「あれ見ました!」「おもしろかったです!」と言われることもあります。うちの財産は仲がいいことで、そこをよりアピールできたいうのがありますね。
|ホワイト化にも集客にもSNSは不可欠
ーー 経営者としてやっている中で「美容業界がどのように変化していくか」みたいなことはありますか。
本郷:長く美容業界を見てきているのですが、美容業界はすごくブラックな職種でした。 営業時間の前後に練習があって、僕の時代で修行の期間は10年くらいありましたから。それが5年に短縮されて、今だと2年修行すればスタイリストデビューできるようになっています。
ーー そんなに短縮されているんですね。
本郷:当時はすごくブラックでしたが 、今は美容業界のホワイト化が進んできています 。うちも10年ほどかけて週休二日制にできました。最初は週1回の休みでしたが、仲間と一緒に独立して、1日1日増やして何年もかけて週休二日が実現できたんです。
体制を整えて、社保に加入させたり連休が取れたり、冬休み・夏休みが取れる、5連休が取れるとか。最低賃金の底上げなども進んでいます。僕が美容師になった20歳の時は、初任給が13万円でした。引かれて10万を切るかもしれない中で生活しなければいけませんでしたから。
美容業界は、今後さらにホワイト化が進んでいくと思います。福利厚生がしっかりしていて給与もある程度保障が効く、お客様がしっかりと定着する集客力があって自分のブランディングもサポートしてくれる。そういった環境が整っているサロンが生き残っていく、二極化かなと思います。
ーー ありがとうございます。美容業界はSNSに前向きな経営者さんが多い印象ですが、美容業界にSNSは必要だと思いますか?
本郷:それは絶対必要だと思いますね。 それができないと、やっぱり集客は厳しいですから。SNSなしで集客するのであれば、すごく人望があって、一人切ったらそのお客様が紹介してくれるような、アナログな紹介でしか伸びようがないじゃないですか。そこができる美容師って、今は減ってきている気がします 。もちろん昔はSNSはありませんでしたから「上手い」とか「あの人いい人だった」という紹介で来てくれるという時代だったんです。でも、今はその紹介力がすごい低下している。なんて言うのかな、人間力というか。そのストイックさがなくなってきて、便利さみたいなのが上がってきているから、SNSという情報の便利さを使いこなしている人が強いですよね。
|個人と企業のブランディングは異なる
ーー ありがとうございます。スタイリストデビューする方や入社したばかりの方など、これからSNSを始める方も多いと思います。そのような方も、実務をやりながらSNSに取り組んだ方がいいと思いますか?
本郷:絶対いいですね。むしろ美容学生の頃から取り組んで、アカウントをちゃんと育てて美容師になって、アシスタントになって練習している風景などの発信をして。スタイリストになった時にある程度の引力を持っていて、それにお店の集客力が重なるから売れっ子になれるという構図だと思うんです。
ーー 美容師さんの中には「ビフォー・アフターだけ載せたい」「かわいい人だけ載せたい」など、プライドがある方が多い印象です。人間として興味を持ってもらえたり共感してもらえたりする部分の発信は、美容室側が環境を提供してあげるというのは、今後は重要にはなってきますか?
本郷:そうですね。自分で発信する部分はセンスのいいものを発信したいという思いがあって、かっこいいメディアを作るんです。本当は同期と一緒にワイワイしているような優しい人だとしても、その姿をSNSで発信するというのは個人のブランディングと少し違うから、それを出さないんですよね。
だからサロンが環境を用意してあげて、個人の良さが伝わる発信はそのアカウントでしていくというのが、一番ベストな形なんじゃないのかなと思います。
ーー 弊社の運用でも、自らSNSをやりたいと思えるようなアカウント作りや、ブランディングが企業と個人で変わってくることは強く意識していることです。最後になりますが、本郷社長の今後の目標などがあれば、お聞かせいただけますか?
本郷:高校生の時に掲げた野望の中に、独立という目標のほかに、ファッションアイコンとなるようなおしゃれな自社ビルを建てたいというのがありました。サロンやカフェが入っていて 、ヨガスタジオやカメラスタジオがあるような。その夢はまだ実現できていないので、個人的にはそれに挑戦したいなという気持ちはあります。
ーー それはとても素敵ですね!
本郷:会社としては、ある程度までやり尽くした感みたいなのはあるんです。これ以上拡大させるとなると自分一人ではやりきれないというのがあるので、自分の周りにいる大切な仲間を社長に立てる、社内ベンチャー制度のようなものもやっています。関連会社を作って10人の社長を作り、トータルで20億円くらい動かすのも面白いのではないかなと思っていて、そのような構想に向けて動いているところです。
ーー 法人としてもっと大きくしたいというお気持ちがあるんですね!本郷社長、本日はありがとうございました!
美容業界の今後や社長の目標など、インタビュー全貌はYouTubeでご覧いただけます。ぜひご覧ください!
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