ヒトツナギ
体に優しいビーガンスイーツを身近に|Petit une feuille(プティ アン フィユ)

今回は、宮城県仙台市宮城野区榴岡にあるビーガンスイーツカフェ「Petit une feuille(プティ アン フィユ)」の代表・本郷小百合さんに、お店を始めたきっかけやビーガンスイーツへの想い、そして未来への展望についてお話を伺いました。ぜひ最後までご覧ください。

【プロフィール】
Petit une feuille 代表 本郷 小百合
宮城県塩竈市出身。仙台市宮城野区榴岡でビーガンスイーツ専門のカフェ「Petit une feuille(プティ アン フィユ)」を経営。研究熱心で、お菓子作りへの情熱と探求心を持ち続けながらビーガンスイーツの魅力を広めている。

健康への想いから生まれた、優しいスイーツ

ーーまず、お店のことを簡単にご紹介いただけますか?

「Petit une feuille」は、動物性の食材を一切使わないビーガンスイーツのお店です。素材にこだわり、健康に配慮しながらも、美味しくて満足感のあるスイーツを提供しています。

ーーなぜビーガンスイーツにこだわろうと思ったのでしょうか?

もともと洋菓子の講師をしていたのですが、甘いものが大好きで、毎日のように食べていたんです。でもある日、健康診断で血糖値やコレステロールが高いことが分かって…。それでも甘いものをやめたくない。そこで、体に負担の少ないお菓子作りを始めました。

バターの代わりに植物性の油を使ったり、血糖値の上がりにくい甘味料を取り入れたりと試行錯誤を重ねる中で、ビーガンスイーツという選択肢にたどり着きました。

「このケーキなら食べられる」—お客様の声が励みに

ーーお店を始めてから、特に印象に残っているエピソードはありますか?

普段、食が細いおばあちゃんがいらっしゃったんです。あまり食べられるものがないとおっしゃっていたのですが、うちのバナナケーキだけは「すごく美味しい!」と食べてくださって。それが嬉しくて、その後も何度もオーダーをいただきました。
ビーガンスイーツは、ヴィーガンの方だけでなく、健康を意識する人やアレルギーを持つお子さんにも喜ばれます。「食べることを諦めずに、美味しさを楽しんでほしい」そんな想いで、日々お菓子を作っています。

独立への決意と挑戦

ーーもともとは洋菓子講師をされていたんですよね。独立のきっかけは何だったのでしょうか?

19年間、企業に所属して洋菓子の講師をしていました。でも、年齢を重ねるにつれて、このままずっと同じ環境にいることに不安を感じるようになったんです。講師としての仕事は好きでしたが、会社の方針に従うばかりではなく、自分自身の理想や想いをもっと自由に表現できる場が欲しいと思うようになりました。それならば、これまでの経験を活かしながら、自分のやりたいことを形にしようと決意しました。
とはいえ、商売は未経験。最初は集客に苦労しましたね。今も課題は多いですが、毎日Instagramを更新しながら、少しずつお客様とのつながりを増やしているところです。

仙台・榴岡でお店を開いた理由

ーーなぜ仙台でお店を開こうと思ったのですか?

私は宮城県塩竈市の出身です。若い頃は東京への憧れもありましたが、仙台はとても住みやすくて、海も山も近くにあるちょうどいい街なんです。
以前この近くに住んでいたことがあり、榴岡はお気に入りの場所でした。落ち着いた雰囲気があるので、「ここでお店ができたら最高だな」と思っていました。
ただ…なかなか物件が見つからず苦労しました。榴岡はもともと店舗向けの物件が少なく、「このエリアでお店を開くのは難しい」と不動産会社にも言われていました。何軒も問い合わせたり、実際に街を自分で歩いて雰囲気を確かめたりしながら、根気よく探し続けました。

途中で別のエリアも検討しましたが、なかなか「ここだ!」と思える場所に出会えず…。そんな時、偶然にも今の物件を見つけることができたんです。「もしかしたら、この場所に導かれたのかもしれない」と思うくらい、理想にぴったりの環境でした。

「好きなことを仕事に」—本郷さんの信念

ーー本郷さんにとって、仕事をする上で大切にしていることは何ですか?

「好きなことを仕事にすること」です。私は、お菓子作りが好きだからこそ、どんなに大変でも頑張れるんです。
もちろん、経営は簡単ではありません。悩むことも多いですが、ずっと考えていると疲れちゃうので、ある時吹っ切れて「やってみよう!」となることが多いですね(笑)。

ビーガンスイーツをもっと多くの人に届けたい

ーー今後の目標や展望について教えてください。

もっと多くの人にビーガンスイーツを知ってもらいたいですね。そのために、ネット販売の体制を整えたいと考えています。
今は店頭販売とSNSでの発信が中心ですが、お店に来られるお客様には限りがあります。ネット販売を活用すれば、仙台だけでなく全国の方にPetit une feuilleのスイーツを届けることができます。「食べてみたいけれど遠くて行けない」「ギフトとして贈りたい」という声もいただいているので、オンラインショップの準備を進めています。

また、今はすべて一人で製造から販売までを担っているので、規模を広げるためには製造と販売を分けることも必要だと感じています。将来的には、小さな工房を作り、製造を専門にする拠点を持ちたいと考えています。新商品の開発に集中できたり、お店の運営をよりスムーズにできたりと、より多くのお客様に安定して商品を提供できる環境を整えていきたいです。

今は私1人でやっていますが、ネット販売を広げていくために一緒に働く人も募集したいです。Petit une feuilleのコンセプトを大切にしながら、お客様に喜んでいただける形で成長させていきたいですね。

ーー本郷さんのこれからの挑戦が楽しみですね。本日はありがとうございました!

こちらこそ、ありがとうございました。ビーガンスイーツが気になる方、身体に気遣いながらスイーツを食べたい方、ぜひ来てみてください!お待ちしています。

INFORMATION
Petit une feuille(プティ アン フィユ)
https://www.instagram.com/petitunefeuille

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