ヒトツナギ
「書く力」で心を育む学び舎|河本伸力スクール
河本代表

仙台市若林区大和町で長年にわたり子どもたちの教育に携わる「河本伸力スクール」。公文教室で25年の経験を積んだ後、独自の教育理念を実現するために立ち上げられたこの学習塾は、もうすぐ20周年を迎えます。単なる学力向上だけでなく「心を育てる」教育にこだわる河本範子代表に、長年の教育実践から培われた理念や指導法、そして子どもたちへの深い愛情について伺いました。「書くこと」の大切さを説き、一人ひとりの可能性を引き出す河本代表の教育への思いとは。

河本伸力スクール代表

プロフィール
河本伸力スクール 代表 河本 範子
東京出身。40歳から公文教室を開設し、25年間指導に携わったのち、独自の教育理念に基づいた学習塾「河本伸力スクール」を設立。現在は仙台市若林区大和町で3歳から高校生まで幅広い年齢層の子どもたちを対象に、丁寧で温かみのある指導を続けている。

きっかけは「自分の子どもに良質な学びを」

——本日はよろしくお願いいたします。まず、自己紹介と事業内容を教えてください。

はい、河本範子と申します。40歳のときに公文教室を始め25年ほど運営しました。その後、自分がもっと自由に理想とする教育を実現するために「河本伸力スクール」を立ち上げ、もうすぐ開校20周年を迎えます。
もともとは東京から仙台に転勤で移り住んだのですが、当時は近所に公文教室がなかったんです。「子どもたちにやらせるためには、私がやるしかない!」という思いから公文教室を始めました。結果的に、たくさんの子どもたちと出会い、成長を支える学びの場を提供することが私の生きがいとなりました。

こだわりは「書くこと」と「心を育てる」こと

河本伸力スクール代表の生徒指導1

——河本伸力スクールの特徴について教えてください。

公文時代から「教材は素晴らしいけれど、定期テストに向けて理科社会を教えられないシステムには物足りなさを感じていました」。だからこそ、河本伸力スクールでは、学校の教科書内容や定期テスト対策にも力を入れ、一人ひとりの理解度に合わせた丁寧な指導を行っています。また、幼児教育にも特に力を入れており、3歳のお子さんから通われています。

——指導の中で特に大切にしていることは何でしょうか?

特に大切にしているのは「書くこと」です。現代はタブレット学習が主流になりつつありますが、私は紙と鉛筆を使って自分の手で書くことを非常に重視しています。書くという行為は、脳に深く記憶を定着させ、思考力も鍛えます。河本伸力スクールでは、毎回ノートにしっかり書いて学習することで、「やり遂げる達成感」を子どもたちに味わってもらっています。

「三つ子の魂百まで」という言葉があるように、私は幼少期の学びがとても重要だと考えています。親御さんの中には「まだ小さいからできない」と決めつけてしまう方もいらっしゃいますが、本当に子どもたちの学習意欲は驚くべきものなんです!実際、河本伸力スクールでは幼稚園の年少さんが小学2年生の漢字を読めるようになったり、日本語と英語を同時に吸収したりする姿を日々目にしています。これは決して特別なことではなく、適切な環境と接し方があれば、多くのお子さんが同じように成長できるんです。だからこそ、幼い頃からしっかりと学ぶ機会を与えてほしいと思います。特に大切なのは、お子さんの「できない」「苦手」を親御さんが決めつけないこと。まずは可能性を信じて、小さな成長も見逃さず褒めてあげることです。

私は勉強だけでなく、子どもたちの「心」を育てることも大切にしています。保護者の方には「お子さんが頑張った後は、すぐに褒めてあげてください」とお願いしています。なぜなら、子どもたちは親の笑顔や認めてもらえる喜びを原動力に成長するからです。私が30年以上の教育現場で見てきたことは、子どもたちは必ず期待に応えてくれるということ。皆さんのお子さんもきっと、想像以上のことができるようになりますよ。

「この子が成長した」と感じる感動の瞬間

——保護者の方や生徒との思い出のエピソードをお聞かせください。

たくさんの思い出がありますが、例えば中学3年生の秋に「理科が苦手で」と入ってきた生徒が、次の定期テストで100点を取ったことがあります。その際、お祝いにセブンイレブンのQUOカードをプレゼントしたんです(笑)。
また、河本伸力スクールに通ってくれた生徒が東京大学の大学院に進学し、JRの研究所で活躍しています。他にも「看護師になりたい」「助産師になりたい」といった夢を持って入塾した子どもたちが実際に夢を叶えていく姿を見るのは、教育者として何よりの喜びです。
生徒や保護者の方々とのつながりは卒業後も続いており、地域のスーパーなどでばったりお会いして近況報告を受けるのが本当に嬉しいですね。

徹底するのは「自学自習」の精神

河本伸力スクール代表の生徒指導2

——学習方針として特に意識されていることは何でしょうか?

基本は「自学自習」の精神を育むことです。もちろん、わからないところはしっかり教えますが、まずは自分で考え、繰り返し書いて覚える習慣を身につけることが大切だと考えています。
特に力を入れているのが計算力の強化です。計算はすべての学力の基礎となるもの。分数や正負の数といった、多くの子どもがつまずきやすい単元を徹底的に繰り返し練習します。
教室では、毎回計算プリントを解いて100点を取るまで帰れないというルールもあります(笑)。一見厳しく感じるかもしれませんが、「できた!」という自信を積み重ねることで、子どもたちは「わかる楽しさ」を実感していきます。
中学生には5教科全ての指導を行い、地元中学校の進度に合わせた教材も取り入れています。また、英検や漢検、数検などの検定試験対策にも力を入れており、「受けるからには合格を目指す」という姿勢を大切にしています。

信念は「子どもは国の宝」

——教育に携わる中で、どのような信念や価値観をお持ちですか?

私が常に心に抱いているのは「子どもは国の宝」という信念です。子どもたちは保護者にとっても大切な存在ですが、私有物ではありません。子どもは将来、社会を支える存在になるのです。
だからこそ、単に勉強ができるだけでなく、社会に出たときに必要とされる人間になってほしいと願っています。河本伸力スクールを卒業した子どもたちには、学力だけでなく、人の役に立ち、社会で必要とされる人になってほしい。
そのためには、愛情をもって接すること、そして努力する習慣を身につけることが重要だと考えています。厳しさと優しさのバランスを大切にしながら、子どもたち一人ひとりの可能性を引き出していきたいですね。

未来への願いと若者へのメッセージ

河本伸力スクール代表

——今後の展望や、若い世代へのメッセージをお願いします。

今の年齢を考えると、そろそろ引退を考えるべき時期かもしれません。でも、現在通っている子どもたちが次のステージに進む姿を見届けたいという気持ちが強くて、なかなか辞められないんです(笑)。
これからも「書くこと」「考えること」「繰り返すこと」を大切にしながら、子どもたちの成長を支えていきたいと思っています。
勉強は単なる成績向上のためではなく、将来社会のリーダーとして活躍するための力を身につけるためのものです。そういった広い視野を持った子どもたちが一人でも多く育ってくれることを、心から願っています。

河本伸力スクールの外観

INFORMATION
河本伸力スクール
https://kawamoto-school.com/

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