お役立ち情報
会社のSNSに出たくない社員がいる場合は?顔出しを強要せず運用する方法を解説
マチオコシのサムネイル

企業がInstagramやTikTok、YouTubeなどを活用する機会が増えるなか、社員が写真や動画に登場する企業SNSも珍しくなくなりました。実際に働く人が見える発信は、会社の雰囲気や人柄を伝えやすく、集客や採用に役立つことがあります。

一方で、「会社のSNSには出たくない」「顔や名前を公開したくない」と感じる社員もいます。企業側にとっては業務の一環でも、社員にとってSNSへの出演はプライバシーに関わる問題です。無理に協力を求めると、社員の不満やSNS運用そのものへの抵抗につながる可能性があります。

企業SNSは、必ずしも社員の顔出しを前提にする必要はありません。商品やサービスを中心とした企画、顔を映さない撮影、キャスティングなど、さまざまな方法で運用できます。本記事では、会社のSNSに出たくないと感じる社員の心理や、企業側が押さえておきたいポイント、顔出しを強要せずにSNSを運用する方法について解説します。

「会社のSNSに出たくない」と感じる社員の心理

企業側からすると「少し写真に写ってもらうだけ」「短い動画に出演してもらうだけ」と考えてしまうかもしれません。しかし、社員によってSNSに対する考え方やプライバシーへの意識は異なります。 まずは、なぜ社員が会社のSNSに出たくないと感じるのか、その背景を理解することが重要です。

顔や名前をインターネット上に公開したくない

会社のSNSに出たくない理由として考えられるのが、自分の顔や名前をインターネット上に公開することへの抵抗です。 SNSに掲載した写真や動画は、不特定多数のユーザーが閲覧できる可能性があります。

企業アカウントの場合、広告への活用やシェアなどによって、当初想定していた以上に多くの人へコンテンツが届くケースもあります。 また、一度公開された写真や動画は、第三者によって保存されたり、スクリーンショットを撮影されたりする可能性もあります。

企業側が投稿を削除したとしても、インターネット上から完全に消去できるとは限りません。 普段からSNSで顔出しをしていない社員であれば、会社の業務だからといって公開することに抵抗を感じるのは自然なことです。

知人や家族に勤務先を知られたくない

自分の勤務先を周囲に知られたくないという理由から、企業SNSへの出演を避けたい社員もいます。 例えば、企業アカウントの投稿に社員の顔が映れば、友人や知人などに偶然発見される可能性があります。

投稿内容によっては、勤務している店舗や部署、仕事内容などが推測されることもあるでしょう。 特にTikTokやInstagramのリールなどは、フォロワー以外にもコンテンツが表示されるため、社員本人が想定していなかったユーザーへ届く可能性があります。

企業側は「会社のアカウントだから問題ない」と判断するのではなく、勤務先を含む個人情報をどこまで公開したいかは社員によって異なることを理解しておく必要があります。

退職後も写真や動画が残ることに抵抗がある

SNSへの出演を考える際は、現在だけでなく退職後について不安を感じる社員もいます。 企業SNSでは、過去の投稿が数年間残ることも珍しくありません。

社員が退職したあとも、その人が出演している写真や動画が企業アカウントに掲載され続ける可能性があります。 特に、企業紹介や採用コンテンツとして社員が大きく登場している場合、「退職した会社のSNSに自分の顔が残り続けるのは嫌だ」と感じることもあるでしょう。

そのため、出演を依頼する時点で掲載期間や退職後の取り扱いについて説明しておくことが大切です。

SNSへの出演そのものに負担を感じる

プライバシーの問題だけではなく、撮影されること自体に苦手意識を持っている社員もいます。 カメラの前で話したり、決められたセリフを話したりすることに慣れていない人にとって、SNS撮影は想像以上に負担になる場合があります。

特に通常業務に加えて撮影への参加を求められる環境では、「仕事が増えた」「断りづらい」と感じてしまうこともあるでしょう。 SNS出演への抵抗にはさまざまな理由があります。社員が断った場合に理由を無理に聞き出すのではなく、出演しない選択肢も用意したうえで運用体制を整えることが重要です。

会社のInstagramやSNSへの出演を社員に強要してもいい?

企業SNSを運用していると、社員に写真撮影や動画出演を依頼する場面があります。しかし、SNSへの出演については「業務だから当然」と考えるのではなく、本人の意思やプライバシーに配慮することが重要です。 トラブルを防ぎながら継続的にSNSを運用するためにも、社内で一定のルールを決めておきましょう。

企業SNSへの出演は本人の意思を確認することが重要

社員を企業SNSへ出演させる場合は、事前に本人の意思を確認することが大切です。 特に顔が明確に映る写真や動画を公開する場合は、「撮影に参加できるか」だけではなく、「SNS上への公開に同意しているか」まで事前に確認しておくことが重要です。

本人を特定できる写真や動画については、個人情報やプライバシー、肖像権にも配慮しながら取り扱う必要があります。 職場では上司や会社から依頼されると、社員が本当は出演したくなくても断れないケースがあります。そのため、単に「大丈夫?」と確認するだけでは十分とはいえません。

例えば、出演可否を事前に確認し、「出演しないことによって不利益を受けることはない」と伝えておけば、社員も自分の意思を伝えやすくなります。

写真や動画を使用する範囲を事前に決めておく

出演の同意を得る際には、写真や動画をどのように使用するのかについても説明しておきましょう。 企業のコンテンツは、Instagramだけで使用するとは限りません。

TikTokやYouTube、Webサイト、広告などへ二次利用するケースもあります。 事前に確認しておきたい項目として、次のようなものが挙げられます。

・使用するSNSやWebサイト
・SNS広告への使用の有無 写真/動画の掲載期間
・他媒体への二次利用の有無
・氏名や所属部署などの掲載範囲
・投稿削除を希望する場合の対応方法

「Instagramに掲載すると聞いていたのに広告にも使われていた」といった認識の違いを防ぐためにも、利用範囲を明確にしておくことが重要です。

退職後の投稿の扱いについてもルールを作る

社員が出演する場合、あらかじめ決めておきたいのが退職後の取り扱いです。 社員が退職するたびにすべての投稿を削除すると、企業側のSNS運用に大きな負担が発生する可能性があります。

一方で、本人の意向を確認せず半永久的にコンテンツを使用し続ければ、退職後に削除を求められることも考えられます。 そのため、撮影・公開前に退職後の取り扱いを決めておくことが大切です。 例えば、「退職後も一定期間掲載する」「広告への使用は終了する」「申し出があった場合の対応方法を決めておく」など、企業として基準を設けておくと運用しやすくなります。

社内でSNS運用ガイドラインを整備する

SNSへの出演について担当者ごとに判断していると、社員への説明や対応にばらつきが生じます。そのため、企業としてSNS運用ガイドラインを整備しておくことも重要です。

ガイドラインには、次のような項目を定めておくとよいでしょう。 社員への出演依頼の方法 出演同意の確認方法 撮影データの管理方法 使用可能なSNS・媒体 二次利用のルール 退職者が出演している投稿への対応 削除依頼があった場合の対応 SNS担当者や責任者 ルールを明確にしておけば、社員も「どのように写真や動画が使われるのかわからない」という不安を減らせます。

社員にSNS出演を強要することで起こり得る問題

SNSでは「人」が登場するコンテンツが効果的なケースもあります。しかし、成果を求めるあまり、出演に抵抗のある社員へ無理に協力を求めるのは避けたほうがよいでしょう。 強引な運用を続けると、SNSだけではなく社内にも影響が及ぶ可能性があります。

社員の不満や心理的負担につながる

SNSへの出演を強く求めると、社員に心理的な負担を与える可能性があります。 特に「みんな出ているから」「仕事だから」といった理由で出演を求められると、本当は断りたい社員が意思表示しにくくなります。

一度だけの撮影であれば我慢できても、毎月・毎週のように撮影が続けば負担は大きくなるでしょう。 企業SNSを活性化させるための取り組みが、社員の働きやすさを損なう原因になってしまっては本末転倒です。

SNS運用への協力を得にくくなる

無理に出演を求めることで、SNSそのものに対する社員の印象が悪くなる可能性もあります。 本来、社員は出演しなくてもSNS運用に協力できます。現場でよく聞かれる質問を共有したり、投稿ネタを提供したり、専門知識をSNS担当者へ伝えたりすることも立派な協力です。

しかし、「SNSへの協力=顔出し」と認識されてしまうと、社員がSNS運用そのものから距離を置くようになる可能性があります。 継続的な運用を考えるのであれば、顔出し以外にも参加方法を用意することが大切です。

写真や動画の削除を求められる可能性がある

撮影時の説明が不十分な場合、公開後や退職後に社員から写真・動画の削除を求められる可能性があります。 特に複数のSNSや広告などへコンテンツを展開していると、一つの動画を削除するだけでは済まないケースもあります。

Instagram、TikTok、YouTube、Webサイト、広告など、それぞれから素材を探して対応しなければならず、SNS担当者の負担も増えてしまいます。 こうした問題を防ぐためにも、出演時の同意確認と使用範囲の整理が重要です。

社内でSNS運用を継続することが難しくなる

社員の顔出しだけに依存した企画を続けていると、長期的なSNS運用が難しくなる場合があります。 例えば、頻繁に出演していた社員が異動・退職した場合、それまでの企画を継続できなくなることがあります。また、出演できる社員が限られていると、特定の人だけに撮影負担が集中することもあるでしょう。

企業SNSでは、誰か一人の協力がなくなっただけで運用が止まってしまう状態を避けることが重要です。 顔出しコンテンツだけではなく、商品紹介やノウハウ、Q&Aなど複数の企画を組み合わせることで、継続しやすい運用体制を作れます。

社員が顔出ししたくなくても企業SNSは運用できる

「社員が顔出ししてくれないとSNSで成果を出せない」と考える必要はありません。 企業SNSで重要なのは、顔を出すこと自体ではなく、ユーザーにとって興味や価値のある情報を届けることです。企画や撮影方法を工夫すれば、社員の顔を映さなくてもさまざまなコンテンツを制作できます。

商品・サービスを中心にコンテンツを作る

社員ではなく、商品やサービスを主役にしたコンテンツを制作する方法があります。 例えば飲食店なら調理工程や料理の紹介、住宅会社なら施工事例や設備紹介、美容関連なら施術内容や商品の使い方など、業種ごとに発信できる情報は豊富にあります。

重要なのは、単に商品を紹介するだけではなく、ユーザーが知りたい情報と組み合わせることです。 「よくある質問」「選び方」「利用方法」「ビフォー・アフター」「比較」などの切り口を取り入れれば、顔出しをしなくても情報価値の高い投稿を制作できます。

手元や後ろ姿など顔を映さない撮影方法を取り入れる

社員に撮影へ協力してもらえる場合でも、必ず顔を映す必要はありません。 手元だけを撮影したり、後ろ姿や肩から下だけを映したりすることで、人物の存在感を残しながら顔出しを避けられます。 例えば、次のような撮影方法があります。

商品を使用している手元を撮影する 作業工程を社員目線で撮影する 後ろ姿で仕事風景を見せる 顔が映らない角度から接客シーンを撮影する パソコン操作や製造工程などをアップで撮影する 撮影方法を工夫することで、社員のプライバシーに配慮しながら、現場の雰囲気が伝わるコンテンツを作れます。

テキストやナレーションを活用する

映像に人が登場しなくても、テキストやナレーションを活用すれば情報量のあるコンテンツを制作できます。 例えば、商品や店舗、作業風景などの映像を撮影し、その上にテロップを表示する方法があります。社員へのインタビュー内容をテキストとして紹介することも可能です。

また、ナレーションを加えれば、映像だけでは伝わりにくい情報を補足できます。社員本人の声を使用することに抵抗がある場合は、別のナレーターや音声を使用する方法もあります。 顔出しを前提にせず、「映像・テキスト・音声をどのように組み合わせれば伝わるか」という視点で企画を考えることがポイントです。

社員以外の出演者をキャスティングする

どうしても人物が必要な企画であれば、社員以外の出演者をキャスティングする方法もあります。 モデルやインフルエンサー、クリエイターなどへ出演を依頼すれば、社員へ顔出しを求める必要がありません。

特にショート動画では、「サービスを利用するお客様役」「店舗スタッフ役」など、人物がいることで内容を伝えやすくなる企画があります。 社内に出演できる人がいないからといって企画を諦めるのではなく、外部キャスティングを含めて制作方法を検討すると選択肢が広がります。

顔出しを前提としない企画を考える

最も重要なのは、企画の段階から「社員が出演すること」を前提にしすぎないことです。 企業SNSには、顔出しをしなくても成立する企画が数多くあります。 例えば、次のようなコンテンツが考えられます。

・商品/サービスの紹介
・よくある質問への回答
・業界の豆知識 商品やサービスの比較
・作業工程・製造工程
・ビフォー・アフター
・お客様から寄せられた質問の紹介
・社員アンケートをテキストで紹介
・失敗例や注意点の解説

顔出しはあくまで表現方法の一つです。企業の目的やターゲットに合わせて企画を設計することで、社員の顔出しに依存しないSNS運用が可能になります。

社員が協力しやすいSNS運用体制を作るポイント

企業SNSを継続するためには、投稿企画だけではなく社内の協力体制を整えることも重要です。 社員全員に同じ形で協力を求めるのではなく、それぞれが無理なく関われる仕組みを作りましょう。

出演する人と出演しない人を明確に分ける

SNS運用を始める際は、社員それぞれの出演可否を確認しておくとスムーズです。 「顔出しOK」「顔はNGだが手元ならOK」「声だけならOK」「出演はすべてNG」など、許容できる範囲は人によって異なります。

あらかじめ確認しておけば、撮影当日になって突然出演をお願いする必要がありません。SNS担当者も出演可能な社員を前提として企画を組み立てられます。 また、本人の意向は変わる可能性があるため、一度確認して終わりにするのではなく、必要に応じて再確認できる体制にしておくことも大切です。

撮影前に使用媒体や掲載範囲を説明する

社員へ出演を依頼するときは、「何のために撮影するのか」「どこに掲載するのか」を具体的に説明しましょう。 例えば「採用向けInstagramのリールとして使用する」「企業サイトにも掲載する可能性がある」「SNS広告として配信する」といった情報を事前に共有します。

掲載範囲がわからない状態では、社員も安心して撮影に参加できません。 撮影内容や公開範囲を透明にすることで、企業と社員の認識のずれを防ぎやすくなります。

出演以外の方法でも社員が参加できるようにする

SNSへの協力は、出演だけではありません。 現場の社員だからこそ持っている情報は、SNSコンテンツを作るうえで非常に重要です。 例えば、次のような参加方法があります。

お客様からよく聞かれる質問を共有する 投稿テーマのアイデアを出す 商品・サービスについてSNS担当者へ説明する 社員アンケートへ回答する 撮影する商品や事例を選ぶ 投稿内容の専門的な部分をチェックする 出演しなくても参加できる方法を用意することで、より多くの社員から協力を得やすくなります。

SNS担当者や出演者だけに負担を集中させない

SNS運用では、特定の担当者や出演者だけに負担が集中しない仕組みを作ることも重要です。 SNS担当者が企画、撮影、編集、投稿、分析まですべて担当していると、本来の業務と両立できなくなる可能性があります。また、毎回同じ社員が出演していれば、その社員にも撮影負担が集中します。

企画を考える人、情報を提供する人、撮影に協力する人、投稿を確認する人など、役割を分ける方法も有効です。 社内だけでリソースを確保することが難しい場合は、企画や撮影、編集、分析など一部の業務を外部へ委託する選択肢もあります。

SNSを一時的な取り組みで終わらせないためには、「誰かが頑張り続けなければ運用できない状態」ではなく、無理なく継続できる仕組みを作ることが大切です。

社員に負担をかけずSNSを運用するならマチオコシ株式会社へ

記事一覧に戻る

CONTACT

お問い合わせ

サービスに関するご質問やご相談など、
お気軽にお問い合わせください。
仙台に関する情報はもちろん、
WEBに関わる全ての相談を承っております。