バズを狙うのではなく、「ターゲット層に確実に届く」戦略的なSNS運用により、美容学生からの実習希望が殺到し、採用活動にも確かな成果が現れています。本記事では、仙台のZ世代を的確に捉えるアカウント設計や、スタッフの巻き込みを成功させた仕組み、そしてマチオコシ株式会社の魅力について、ARUE代表・本郷氏に詳しく伺いました。本郷社長ぜひ最後までお読みください。
【プロフィール】
株式会社 GUILD INC. 代表取締役
高校生の頃に掲げた25歳で独立するという夢を仲間と共に果たし、現在42歳。
現在は県内に美容室を6店舗、他事業と合わせて14事業を展開。
インプレッション数は200万回
ーーさっそくですが、直近の結果をご報告させていただきます。これを見ていただくとわかりやすいと思うのですが、まず直近3カ月間で見られている数、つまり「インプレッション数」が200万回ありました。リーチしたアカウントが97万アカウント、そしてプロフィールも2万回ほど見られています。本当なのか?と思うほどの数字です。
お手伝いさせていただく前はスタッフさんご自身で頑張ってらしたと思いますが、当時の数字は平均でいうと1000から3000回ぐらいのところだったはずです。現在は、平均的に5〜7万回ぐらいは数字がでるようになりました。
すごいですね!
ーー具体的にどこに届いてるかというと、まず目的としている「仙台のZ世代」ですね。ここに関してはフォローしていただいているフォロワーの質を見ていただくと分かります。まず仙台市が割合としては一番大きいです。年齢は、25歳から35歳が半分を占めています。
大バズりしてるからといって、ターゲットからブレているかというとそういうわけではないんです。
そうだね、仙台だね。
ーーこれが、数字で理解できる部分です。現状、サロンの採用目的でSNSを運用なさっていると思うのですが、反響はありますか?
反響は結構あります。特に反響を感じたのが、つい先月ですね。「サロン実習をしたいです」という学校からの依頼で、美容学生を何人か受け入れたんです。美容学生を何人か受け入れなきゃいけないってなったときに、何人受け入れればいいのかを聞いたら「できるだけたくさん」って言われたんです(笑)
「できるだけたくさんってどのぐらいですか」って聞いたら、「できる限り」と。これまでは、受け入れたとしても、2〜3人なんですよ。でも今回は、めっちゃたくさんと言われて。
なんでかなと思って聞いたら、その美容学校が「どこにサロン実習行きたいか」と生徒にアンケートを出したら、ダントツ1位が【ARUE】だったらしいんです。みんな【ARUE】に実習に行きたいと。できる限りたくさん行かせてあげたいから、たくさん受け入れてくださいって言われて。今までそんなことなかったので、びっくりしましたね。
バズったのは現場の空気が伝わったから
ーーそんなにガラッと変わっていたんですね。
【ARUE】を作りたての頃は勢いがあったので「働きたい」という声はありましたが、作ってから15年ぐらい経っていますからね。最近は、昔の勢いとはちょっと違っていました。知っている子は知ってるような、そういうサロンではあったんですけど。昔を超える勢いで【ARUE】を知ってもらえているという状況なんです。
そんなにたくさんの学生が「実習に行きたい」と思ってくれるなんて。素晴らしいじゃないですか。雇用を増やせますしね。でも、実習に関してはこちらも限度があるし、期間も2週間ぐらいしかないんですよ。1週間ごとに2グループに分けて受け入れたんですが、3人ずつにして6名を受け入れさせてもらいました。これは、反響を実感した出来事でしたね。
ーー実際に数字が伸びていて、オフラインでも成果が出てきてるわけじゃないすか。私達は撮影のサポートや企画のサポートをさせていただいていますが、私達のサービスの中で「ここが良い」と思えるポイントはありますか。
まず、うちの美容師の子たちと仲良くしてくれるところですね。おかげで撮影が和やかです。雰囲気が良いし、スタッフが楽しみながらやってくれるのを見て、オーナーとしては安心しています。
美容師も職人だから、ちょっとプライドもあるじゃないですか。マチオコシ株式会社と契約したからって、急に「リール取るぞ」ってなったら「嫌だ」とか、「出たくない」とか、そういう声があるのかな?と思ったんですよ。やってみたら、次も出る!と積極的なスタッフがいるくらいですからね。ちょっと出たがりな子もいたりして(笑)
ーーそれは嬉しいですね。
「出るのが嫌だ」という声があると思ったんですよ。もちろん、テーマによっては恥ずかしいと思うことはあるでしょうけど。でも、基本的にはみんな前向きに取り組んでいるから。それが伝わって、バズっているのかなと思っています。200万再生を取るために課金したら、100万円ぐらいかかるかもしれないじゃないですか。それを、課金なし・広告なしで作れちゃっているというのはすごい結果ですよね。
ーー広告なしですね。確かに、資産的な価値はかなりあります。ずっと伸び続けてますからね。
とにかく、撮影の雰囲気の良さはいいですね。ちょっと失敗して落ち込んじゃっても、カメラマンやサポーターの方が声掛けしてくれるので。「さっきので大丈夫ですよ」「もう1回いきましょう」と、元気な感じでサポートしてくれますからね。空気が悪くならずに済むという部分は、さすがだなと思います。

事前のセミナーが不安を解消してくれた
ーーありがとうございます。最初の商談時に「出たい・出たくない」問題が出るんじゃないかというお話があったじゃないですか。それを解消するために、弊社ではセミナーをやらせていただいたのですが、効果を感じていただけましたか?
あれは大きいですね。急に他社が入ってきたら「誰だ?」ってなりますから。
事前にセミナーやってもらったことによって、マチオコシがその手のプロだっていうことの確信を持てましたよね。セミナー後には、SNSの伸ばし方を個別に質問しにいったりしていたじゃないですか。みんなが前のめりになったのは、セミナーのおかげですね。あれがなかったら、恥ずかしいと言う声が出ることもあったかもしれない。
ーー【ARUE】さんの中に僕が入れてなかったかもしれないですしね。確かに社長目線で言えば、スタッフが本当にやってくれるかな……とか、そういった不安要素はありますよね。
そうだね。オーナー目線から言ったら、スタッフが乗り気ではないことで動画の質が下がってしまうんじゃないかっていうのが、一番の懸念点なんじゃないかな。
ーーそこを解消できるセミナーではあったということですね。今は採用といういう部分で伸びてるじゃないですか。本郷さんの中で、今後の弊社へのご要望というか「SNSをさらにこうやって活用していきたい」というような狙いはありますか。
ありますね。採用は十分な結果が出たので、次は集客。個人のアカウントを経て、ホットペッパービューティーからの集客はできているんですが、メインの【ARUE】アカウントからの集客は、まだ少ないんです。雇用ネタでバズった力を集客に向けたらどうなるんだろう、というのは見てみたいです。
ーーわかりました。そこに関してもしっかりサポートさせていただきたいと思います。もう一つお伺いしたいのですが、社長の目線で、マチオコシ株式会社はどんな人や企業に合う・合わない、とお考えですか?
合わないとしたら、ノリが悪いというか、恥ずかしがっちゃう人でしょうね。マチオコシがいくら頑張っても、恥ずかしがったりやる気がなかったり、本当に前に出たくないと思っている人は、いい動画が作れなくなっちゃいますからね。合わないと思います。
人と人とで仕事がしたいから「動機は情熱」

ーーSNSって、今は多くの人がやっているじゃないですか。SNSに関する勧誘や商談を受けたことは多いと思います。その上で、なぜマチオコシ株式会社を選んだかというところを伺いたいです。
営業の電話はたくさんかかってくるんですよ。出勤日を確認して「社長がいる日だ」と思ってかけてくるから、僕が出勤すると電話が増えます。基本的には、お客さんの施術中だからと言って断るんですけどね。マチオコシの電話は、今までの営業電話とはちょっと違ったんですよ。他とは違う会話の流れや会話のリズムを感じたんですよね。それで、ちょっといいかもと思って、会ってみたいなと思ったんです。1回話を聞くだけだったらいいかなと思って、OKしたんです。他の営業の電話とはまるで違ったんですよ。
ーーそれはすごく嬉しいです。
営業の電話は、とにかくいっぱい来るんですよ。毎日それを受け答えし、こっちも疲れてるわけ。それでもOKを出すっていうのは、やっぱり違いがあったんだよね。
ーーそのお話しは非常に興味があります。
本当に全然違った。「会いましょう」と決めて、どんなプレゼンをするのかなと思って、すごく楽しみにしていたんです。多分、三浦社長も僕のことを調べて、どう攻めたらいいか戦略を立ててきたじゃないですか。いろんな商品があると思うのですが、俺もその相場観とかもわかるし、こっちもある程度は値切りたい気持ちがあるわけです。お互いに戦いなわけですよ。
もちろんそういう面もあったけど、話を聞いてすごく志もあるし、TikTokとかでも見てたしね。三浦社長がなんかやりだしたぞ、っていうのを知っていたし、個人的にはそれも話してみたいなっていうのがあった。そこのバランスの勝負はありつつも、結局は一緒に仕事してみたいなっていうのが大きかったんですよね。俺も若くして起業してるから、応援してあげたいなっていうのもあったし。金額も大事だけど、結果が楽しみだったからね。スタッフをこうやって撮りましょうとか、企画を出して撮影しようというのは、俺にはできないから。
ましてや、うちはブランドサロンだし。ブランドの感じを崩さずにSNSの企画を出すというのは、相反する部分もあるから難しいんですよね。それでもやるべきだっていうのを、スタッフみんなが事前の講習で理解したから、できてるよね。商談のときもそういう話をざっくばらんにしたし、他とは違うなっていうのを感じたかな。
ーー嬉しいですね。最初は毛嫌いしてた電話だったけど、聞いてみたら面白かったっていうお話しがありましたが、私の営業はどんな人に聞かせたいと思いますか。
プレゼン資料もいいし、話し方もいいし、表情もいい。だからね、営業会社の人たちに見せたいですよ。マチオコシのライバルたちに見せたいですね。
ホームページの営業はもちろん、電気を売る話も来るし、電話変えませんかって話も来るし、ネット回線を変えませんか、とか。営業はたくさん来るんだけど、マニュアルを読んでるな、読まされてるなされてるなというのがバレバレで。
魂がこもってないんだよ、熱量も感じない。気持ちがこもってないからロボットと喋ってる感じ。時間が無駄になるから、そういう人には会わないと決めてるんですよ。人と人と仕事したいわけだから、その温度感があるかないかっていうところが大事ですよね。