弊社のSNS運用代行サービスをご利用いただいている、有限会社高橋建設-たけゆきの家-の高橋代表へのインタビュー。SNS運用から約1年。「SNSなんて本当に意味があるのか?」最初は半信半疑だった発信も、今では地域の反響や問い合わせにつながり始め、効果を感じ始めていただいています。本記事では、SNS運用をプロに任せた理由から、建築業界に対する本音、高橋代表のリアルな言葉をお届けします。
プロフィール
有限会社高橋建設「たけゆきの家」代表取締役 高橋信明氏「素材と低燃費」をコンセプトにした、快適な暮らしを実現できる家を提案・提供。
確かな技術で、新築〜リフォーム・リノベーションまで、大小にかかわらず柔軟に対応。
INDEX
頼んだのは「専門家に頼むのが一番」だと思ったから

ーー簡単に会社の紹介とお名前をお伺いしたいです。
有限会社高橋建設「たけゆきの家」代表の高橋です。事業内容は木造の一般住宅をメインとし、公共工事等、リフォームや大規模な修繕といったものも手がけております。よろしくお願いします。
ーーありがとうございます。弊社では高橋建設のSNS運用をバックアップさせていただいていますが、SNSに取り組もうと思った目的を伺いたいです。
もともと、何かしらで発信をして受注につなげるという考えがあったんです。でも、自分でやるっていうのは畑違いだと思っていたんですよ。仕組みをわからずに手をつけてしまって、自分の価値観だけでやってしまうと、それが良いのか悪いのかも分からないまま進めてしまうことになりますからね。最初はできるかもしれないけど、多分、途中でできなくなると思う。そこに時間を割くということはできませんしね。
だから、それは専門家に頼むのが一番かなって。ちょっと上から目線になってしまいますが、プロの会社であれば専門的な勉強もしていると思うし、勉強し続けて良い発信も提案してくれると思うので。それを期待しつつお願いしました。
それから、共に伸びようという考え方が好きなんですよ。普段も、下請け業者さんと良い関係を作るのを意識しています。業者の方でも、みんな俺のことを社長って呼ぶ人はいないんですよ。ラフな関係性を築いて、フラットに関わるようにしています。
ーー確かに、高橋社長とお呼びしたら「ノブさんって呼べ!」って言われましたね。
うちの従業員もそうだし、業者さんも大体「ノブさん」言ってます。俺も相手のことは名前で呼びますしね。
ーーありがとうございます。SNSに取り組む目的をお伺いしましたが、もともと発信はされていなかったんですか?
ホームページではしていましたけど、それ以外のことはしていませんでした。基本的に、自社だけで発信するということはありません。
ーーさらに認知を広げて、お客様とつながっていきたいという目的でSNSを始めたということですね。最初は私たちから電話でアプローチさせていただいたと思うのですが、話を聞こうと思った理由を教えてください。実際に任せようと思ってくださった背景を伺いたいです。
こういった電話の問い合わせは、いっぱい来るんですよ。断るのは簡単なんですが、人に会っていろんな話を聞いて刺激を受けるのが好きだから、会うのを拒むってことはほとんどないんですよ。
ーー基本的に営業電話の話を聞くんですか?
時間があれば営業の話は聞きますね。御社の話を聞いた理由は、それがまず1つ。もう1つは、三浦さんの年齢がうちの息子と同じくらいだったことです。年齢があまり変わらないんですよ。自分の息子と同じ世代の方と仕事ができるというのも、魅力でしたね。若い人の考えを取り入れたいっていうのは、以前からずっと考えていたんです。若い人の意見ってすごく大事だと思うんですよ。
ーー確かに、トレンドをおさえていますしね。
そうですね。そういった情報を知るには、その年代の人に聞くのが一番だと思っているんです。
最近になってSNSの効果を感じ始めた

ーーもともとSNSでの発信はなさっていなかった中で、僕が直接提案させてもらったんですよね。提案内容について「本当か?」と思われた部分もあったかと思うんです。
まあ、それは思ったよね。商談の中で三浦さんが熱く語ってくれても「そんなわけねえだろう」みたいな気持ちはありました。多分、他の会社もそう思うでしょうね。そんなモヤモヤ感を持ちながら、試行錯誤して1年間を過ごしてるわけじゃないですか。
年齢のせいかも知れないけど、形が欲しいんですよ。誰でもそうだと思うんだけど、その形ってすごく難しくて。「こんな反応がありました」「こういう実績ができました」って言われても、それがうちの会社のプラスに本当になってるのかな?っていうのは分からない部分もあるんです。でも最近、効果が出てるのかな?というのは感じています。ちょっとずつ、見えてきています。周りからの反響があったりとかの変化があります。
リール動画の回数が増えればアンチも多いんですけどね。以前「アンチも出ないんじゃね」なんて話をしていたことがありますが、実際にやってみると、これだけ再生されるとこんなにアンチが来るんだ!っていうのを感じていますね。
ーー有名になるってそういうことですからね。
正直、これは芸能人って大変だな……と思いました。もう、何を言ってもアンチが来るのは分かっているから「アンチOK!」みたいな気持ちですね。
ーーそのマインドになっていただいているのは、本当に助かります。徐々に問い合わせやコメントが増えてきてると思うのですが、SNS発信に対して興味を持ってくれる人は増えていますか?
知り合いの中には、最近あげた動画に対して「あれ、いいね!」なんていう風に言ってくれる人もいますね。あとは、大崎市で家を建てたいというお客様が、情報誌を見て「たけゆきの家」って名前に興味を持ってくださって。ホームページやインスタを見て問い合わせをくださったことがあります。
インスタに、うちのこだわり動画とかがあるじゃないですか。あれを見て、規格にないものを作ってくれるっていいね、という話を電話でお話ししてくれたんです。ちゃんと見てくれているんだ、見てくれている人がいるんだ!思いました。
ーー最初は疑っていましたからね。
最初は、見てくれる人なんているのか?と思っていましたからね。これ、やってる意味あんのか?みたいな。
ーー確かに、「もうちょっと我慢してください」みたいな時間がありましたよね。
そうそう。でも、俺はあのバチバチって感じは嫌いじゃないんで。現場の雰囲気も緩いのって好きじゃないから。インスタの動画ではゆるく喋っているけど、現場では厳しくすることはあるので。
ーー反響が出てるってことですね。
反響は出始めてますよね。

対「ハウスメーカー」の課題
ーーリフォームに関する問い合わせなどの反響はあると思うので、これからも認知を広げていけるようにサポートさせていただきます。話は変わりますが、家づくりをしているような建築業界は、今後どういった状態になると思いますか。
すごく難しい話ではあるんですが、家を建てようと思うと、ハウスメーカさんに頼むのが手っ取り早いというのもあって、ハウスメーカーさんに頼みたいという人が多いんですよ。
ーー信用度に違いがありますからね。
そうですね。ただ、最近だと「これは欠陥ですか?」といった相談が本当に多いんですよ。全ての業者が悪いという話ではないんですが、苦情相談が本当に多いんです。
ーー他社にお願いしていたお客様からのお問い合わせが来るってことですか?
そうですね、動画で投稿している「欠陥住宅のあるある」は本当の話なんですよね。
ーー欠陥住宅をネタとして発信をしていますが、本当の話なんですね。
そうなんです。そういう相談を受ける時に、契約する時のお客様との営業マンとのやりとり、現場の進み具合の話を聞くんですが、不自然なんです。煽ってるんですよ。
ーー契約の時にですか?
うちに来たお客様で、大手のハウスメーカーと工務店のどちらかを迷っていた方がいたんです。ハウスメーカーが「今月契約してくれれば、コレとコレとコレをサービスします!」みたいな話をしたみたいなんです。それって、ハウスメーカーにはよくあることなんですけどね。結局、うちはお断りをして、ハウスメーカーで建ててくださいってお願いしたんです。その後に、ハウスメーカーの下請けをしている業者さんに話を聞くと、お金を引かれてしまうって話だったんです。
コロニアルという薄いスレートの屋根材の単価を端折ったりしているんです。あとは、建材屋さんに「コレをコレくらい弾いてくれ」みたいな感じで、大幅な値引き依頼をしていくらしいんですよ。それって、業者さん泣かせなんですよね。そんな状態で業者さんが良い仕事できるか?となったら難しいですよね。もちろん手抜きはよくないですが、苦情が起きてしまうような環境に追い込んでるのって誰なの?って話になると、元請けなんですよね。
ーー確かにそうですね。
ただ、元請けがなぜそういう風にしなきゃいけないの?ってなると、営業マンが自分を守るためにあの手この手で契約を無理くり作らざるを得ないという状況もある。本当にグレーなんですよ。ここって誰にも聞きようがないし、誰にも確認できない。
ただ、最終的に家が完成したときに、お客様が泣き寝入りになったり、経年劣化したりとか、そういう話になってしまうと、お客様は「どうしたらいいの?」っていう話になるよね。
ーー本当に困るのはお客様ですよね。
「ハウスメーカー」対「工務店」というのは宮城県だけではなくて、日本全国にありますから。その差は、認知度の違いなんですよね。工務店の認知度はハウスメーカーよりも劣るのは確かですが、ハウスメーカーの家を作っているのは工務店ですからね。元請けでやってる工務店もあれば、下請けでやってる工務店もある。ただ、ハウスメーカーの下請けとしてやっている大工さんの中には、安すぎてもうやりたくないっていう人はいっぱいいます。
ただ、契約数はすごいそうなんです。それを武器にされることはあるようです。もちろん、下請けを仕事にする人もいるから、一概には言えないんですけどね。でも、そういうところのグレー感は、今後の日本の住宅の良し悪しを決める一番のポイントだよね。
ーーリアルですね。大手ハウスメーカーの「あるある」じゃないですけど、闇の部分が徐々に出てくるかもしれませんね。
出ると思うよ。基本的に、日本の住宅って海外よりもレベルが低いんですよ。断熱性能なんかは特にそう。家本体の性能っていうのは、海外と比べれば遅れている。でも日本って、それを補う設備が良いんですよ。夏は涼しくて冬は暖かいとかって言ってるけど、その設備に頼らなかったら、日本の住宅って良い住宅とは言い難い。
うちでは樹脂のサッシを使っていますけど、一時期は、アルミと樹脂だったり、アルミだけだったりした時代もあったんです。でも、ドイツなどの海外に行くと、豚小屋でも樹脂サッシだからね。
ーー豚小屋と同じなんですね。
いや、豚小屋以下なんだよ。海外は暑さ寒さっていうものを分かってるから、性能の良し悪しを理解して、家畜にでさえも樹脂サッシを使っているのに、日本は使ってなかったからね。日本の場合は、断熱材の厚みについても、本当に効果があるのか疑問になるくらいに性能が悪い。こんなの効くのかなって思うような、ペラペラした薄いグラスを引いている工務店も、まだあるからね。
リアルを伝えて良い家を提供したい

ーーちなみに、ノブさんはもともとSNSをやってなかったじゃないですか。SNSは建築業界において必要だと思いますか?
必要だと思いますよ。新しい情報だったり、今起きていることがリアルにわかるじゃないですか。リアルを教えてくれる人もいるし、リアルを知りたい人もいる。そういう中ではやっぱりインスタとか、SNSは必要だよね。
ーー今、ハウスメーカーの闇と言えそうな話をお伺いしましたが、そういうのを発信してる人っていないじゃないですか。
まあ、少ないよね。なおかつ大手であれば、出せないと思うんですよ。その中で、実績がある中小企業の工務店が、お客さんへの注意喚起として発信ができる。それは貴重かなと思いますね。
ーーそれこそ、タブーな情報とかもあると思いますし、そういうアカウントは貴重です。サポートさせていただいている僕も勉強になることが多いんですよ。
もちろん、発信が本業ではないですけど、いろんな人に正しい情報を知ってもらう上では、本当に必要な情報源だよね。
ーー最近、建築業界でもSNSの発信は増えてきてると思うんです。特に、大手は当たり前にやっています。一方で、工務店やリフォーム系の会社では、まだやっていない企業も多い。紹介をメインにしているという企業こそやった方がいいですね。
そうですね。それなりに経験を積んで、実績もつけさせてもらって。いろんな方とお会いしたり、いろんな悩みを聞いたりしているからお話もできるし、提案もできるようになったというのもあるんです。そういうタイミングとメディアでの発信っていうのが、今やっと合致しているような感じがしています。伝えられる立場になったというのはありますね。ちょうどいいタイミングで、三浦さんが来ちゃったって感じかな。
ーーそういったタイミングだったんですね。最後に、今後の方向性や目標、会社としての目指すところを教えていただきたいです。
さっきの話と重なるんだけど、家ってどうしても高いじゃないですか。工務店が、性能が良くて、断熱性能も良くて、耐震等級も取れているような、お客様にとって本当にいい住宅を作って設計すれば、この価格でできるんだっていう形を作りたいんですよね。
それが唯一、大手に対抗できるところだと思うんです。比較された時に、大手に負けない住宅を作ってるんだよっていうのを、形にして運営していくのが今後の目標ですね。
ーー家は一生モノの買い物だと思います。お客様が心から満足できる、本当に良い家を提供したいということですね。
実は、苦情相談なんかに行ったりすると「もっと早く会っていたかったです」って言われるケースが多いんです。
ーー素晴らしいですね。
そう言ってもらえるのは、本当に嬉しいですね。ただ、つまりはうちに宣伝力がなかったという話だから。そういったことを考えると、やっぱり知らせることが大事なのかなと思ってますね。
ーー確かにそうですね。お客様に良い家を提供するためにも、より多くの人に「たけゆきの家」の魅力が届くよう、今後も伴走してまいります。本日はありがとうございました。
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SNS運用の効果を感じていただくには、時間がかかるケースがほとんどです。今回のインタビューでお話しがあったように、我慢の時間があることも。それでも必ず、反響や問い合わせ、知名度の変化を実感する瞬間が訪れます。
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